コンボブレイカー2016での女性コスプレイヤーの経験したこと,主催者による言葉

KOF14の話題は動画によるものが多いので,今回はアメリカの格闘ゲームイベント・コンボブレイカー2016において,あるコスプレ・プレイヤーがセクハラ行為を受けた件に関する記事を取り上げようと思います.

折しも,同大会にてプロプレイヤーのNoel Brown選手のセクハラ行為が発覚し,カプコンカップや関連する大会,他ゲームの大会を出入り禁止になり,スポンサーも解消された件が話題に登りました.

今回の記事のケースは,単にセクハラ行為だけでなく,女性,コスプレ,新規プレイヤー等さまざまな要素が織り交ざった非常に示唆的な内容となっています.

元記事:Experiences of a Female Cosplayer, and a Word from Combo Breaker’s Tournament Organizer

(http://shoryuken.com/2016/06/08/experiences-of-a-female-cosplayer-and-a-word-from-combo-breakers-tournament-organizer/)

コンボブレイカーはまだ皆の中では新鮮な記憶だろう.個人的にはコンボブレイカーは最高で,深く,徹底的に楽しめたイベントだった.そしてそれが参加者の多くが賛同してくれるだろう.不運にも,コミュニティの人全てが同じだけの楽しみを得たわけではない.私はイベントで出会ったコスプレイヤーと隣り合って座っていたが,彼女のような存在は格闘ゲームコミュニティにとって完全に新しいものだ.私は彼女の最初のコスプレ経験や,イベントからしばらく離れることや,彼女が会った人について話を聞いた.

John “Zidiane” Silvia(*筆者.以下,JS):まず最初に,あなたが誰であるか,知らない人に自己紹介をしてくれますか.

Raven “Carbon” Gray(以下,RG):私の名前はRaven Gray,ネットでは時々「Carbon」と名乗っています.私は子供の頃からゲームにハマっていて,公共の場でおいても最新の任天堂携帯ゲーム機を持っていくことに余念がないぐらいです.League of Legendsも6年はプレイしています.格闘ゲームコミュニティには新参者で,今年のはじめに『スカルガールズ』*1を始めたところです.ゲームの他では,私は友人のためのゲームに関連するアートのプロジェクトに参加していて,ポケモンのバックパックやニンテンドーDSのケースみたいなものを製作しています.たまにやるコスプレと同様に.

(*1:現在はLab Zero Gamesが開発・販売しているアメリカ発のアニメ調格闘ゲーム.かわいい見た目に反して激しいゲーム性である.日本では,アークシステムワークスが販売元)

JS:コンボブレイカーではあなたはヴァレンタイン*2のコスプレをしていました.以前にもコスプレはしたことはあったのですか?

RG:League of Legendsとポケモンのコスプレをしたことはあります.

(*2:『スカルガールズ』のキャラクター.参照)

JS:あなたはどれぐらいゲームにハマっているんですか?スカルガールズはどれぐらい真剣にプレイしていますか?

RG:ゲームは私の人生で大きな割合を占めています.私は小さかったころから携帯ゲーム機をプレイしていました.そしてお金が手に入ったら,自分でちゃんとしたデスクトップを組みました.普段,週に5~15時間ゲームをプレイしていて,スカルガールズはできうる限りの範囲で真剣にプレイしています.たくさん働いて信じられないぐらい疲れていても,仕事から帰ってオンラインでスカルガールズのロビーを立てたときにはとってもワクワクするんです.コスプレ衣装をつくるために最近はプレイする時間がとれなかったけど,帰ってからたくさんプレイできることを楽しみにしています.

JS:コスプレ衣装をつくるのにどれぐらいの時間がかかったのですか?

RG:衣装にもよりますが,大体40~100時間の間ですかね.

JS:それらの衣装に大変な労力と時間をつぎ込んでいるように見えますが.

RG:私は心と魂をコスプレに注いでいます.ヴァレンタインの衣装はみっちりと10~20時間の労力が必要でした.完璧にするのに幾度も調整が必要で,ちゃんとフィットさせるために全体を何度も作りなおしました.

JS:なにがそれだけ,あなたに衣装作りへ労力を注がせるのでしょうか?

RG:正直に言えば,一部は私にとって治療法みたいなものなんです.そしてヴァレンタインが本当にクールなのもありますね.私がした最初のリアルなコスプレはLeague of LegendsのLeona*3でした.そしてそれは彼女のストーリーが個人的なレベルで本当に響いたからなのです.衣装をつくり上げるのは私に明確に成し遂げるべきゴールを与えてくれるますし,同時に私をクリエイティブにしてくれます.そして最後にはこれらの本当にクールな衣装が,私の部屋の壁を飾ってくれるのです.

(*3:こちらを参照(http://gameinfo.na.leagueoflegends.com/en/game-info/champions/leona/))

JS:これらの衣装をつくるのが癒やしになるのは見て取れます.実際に着ることの裏にある理由はなんでしょうか?もしかすると単につくってネットで売るということもできたかもしれないですし.なにがあなたに実際に衣装を着るもう一歩を押してくれたのでしょうか?

RG:衣装をつくってネットで販売するというのは,それほど簡単なことではないのです.委託業務はとても疲れるし,多くの人はかけた時間に値するほどのお金を払おうとは思わないです.悪くとらないで欲しいのですが,私は委託もするしそれも楽しんでいます.でも単に私には過ぎたことなのです.そして,私が着るために作っているときは,格別にクールに見えるんです.すごくいいヴァレンタインが出来たと自分では思うし,信じられないぐらい誇りに思っています.それに,大好きなゲームのかっこいいキャラになりたくない人なんて誰がいるのでしょうか?全部とても楽しいのです.私の友人の多くはコスプレを通して出会いましたし,みんな一緒に衣装を作ったりもします.それはとても大きなコミュニティで,コスプレイヤーだけの唯一無二の経験を得られるものなのです.

JS:想像してみると,実際に衣装をつくって着るのは,まるで勲章やトロフィーを付けているようなものですね.これは妥当な対比でしょうか?

RG:そうですね,実際その通りです.より正確に言うなら,私の衣装はトロフィーですね.私は衣装にサインしてもらって,部屋の壁に飾るんです.小さめの衣装も5つほど部屋のディスプレイに飾っています.『スカイリム』で武器をつるすみたいに.

JS:あなたは格闘ゲームコミュニティには新参者だと言っていましたね.コンボブレイカー2016はあなたにとって最初の大きなイベントだったのですか?

RG:ええ,間違いありません.

JS:あなたはスカルガールズのために参加したと言っていましたね.スカルガールズはどうやって知って,さらに格闘ゲームコミュニティにどうやって参加したのですか?

RG:私が友人のパーティに参加していたとき,友達の一人が言ったんです.「おーい,こっち来てこのかわいいアニメキャラが出てるゲームをプレイしてみなよ」って.私は「OK!」しました.彼は私が操作を覚えている最初の数戦の間に私をボコボコにしましたが,パーティが終わる頃には私が彼をやっつけていました.次の晩にはスカルガールズを買って,チュートリアル*3をクリアし,一週間後には配信を始めました.大体25~30人の視聴者がいて,たくさんの友達ができましたね.みんな本当に良い人たちで,私のコンボ習得や全てのテクニックを伸ばすのを助けてくれました.それから,私はヴァレンタインのコスプレの制作を始めて,コンボブレイカーに参加したんです.コンボブレイカーでの経験の90%はとてもいいものでした.

(*3:スカルガールズのチュートリアルは,ガード法やヒット確認に至るまで,近代格闘ゲームのなかでも充実の内容が揃っている.)

JS:なぜ大きな格闘ゲームコミュニティのイベントに参加しようと思ったのですか?それはコンボブレイカー特有のものでしたか?

RG:同じ時期にオハイオ州にバケーションに行くことを既に計画していたんです.そしてイベントに参加するのがとても好きなのもあります.

JS:コンボブレイカーに行く格ゲー友達はいましたか?

RG:配信を通しての友達なら.参加した人とは4人ほどと話していたのですが.正直に言えば多くの時間を一人で過ごしました.輪に入るのが怖かったというのもあります.私は彼らと同じ宿には泊まりましたが,初対面の人ばかりだったので*4.とても良く知っている人や,非常に信用しているような人ではなかったのです.

(*4:アメリカには男女混合で泊まるケースや部屋(ホテル以外にもユースホステルなど)があり,この場合もそのケースだった模様)

JS:初日はどうだったのですか?あなたは怖かったと言いましたが.

RG:私は確かに不安でした.コスプレは一種の露出のようなものだし,誰とも知り合ってなかったから.初日の大半は移動に費やしました.オハイオから車で移動してきて,大体6~7時間ぐらいですね.6時間経ってようやく街に入れました.ホテルについて,落ち着いてからみんなで夕食に出かけたんです.そうしたら,偶然Lab Zeroの開発者たちと同じレストランに行ってたんです.最高でした.開発者の一人は,次の日に彼らのブースで写真を取らせてもらえないかと,頼んできたぐらいです.

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『スカルガールズ』と『Indivisible』の開発者の一人,Mike Zaimont(Mike Z)と撮った1枚.これはRavenがヴァレンタインのコスで撮ったたくさんの写真のうちの1枚である.(*Ravenの着ているコスチュームは,ヴァレンタインの梅喧カラー(『ギルティギア』)である)

JS:あなた主にスカルガールズコミュニティに出入りしていて,それもスカルガールズをプレイするためだった.そう理解していいのでしょうか?

RG:ええ.私は自分からは誰か他の人と関わることはなかったです.

JS:コミュニティの第一印象はどのようなものでしたか?

RG:個人的にですか?私はとても感動しました.参加者はみな気持ちがいい人に見えましたし,同時にアーケードコントローラーの数にもとても驚かされました(笑).

JS:そのときのコミュニティの一番良かった点はどこでしょうか?

RG:何人かいい人たちがいて,特別親切で,本当に歓迎してくれて,私が楽しい時を過ごすのを手助けしてくれました.

JS:みんながみんな,親切で受け入れてくれましたか?

RG:いいえ.何人かの人がラインを踏み越えてきました.時折私と一緒に自撮り写真を撮ろうという人がいて,意図的にシャツの下(*の下着や胸)を写そうとしてきたり.ある人は非常に不適切な下品な言葉を耳打ちして去っていったり.別の人は彼氏がトーナメントに出ているから私がここに来ているのかと聞いてきました.私がフリーなのか探ろうとしていて,同時に私が単にゲームのために来るはずない,とほのめかしてもいました.何人かには最初に断りもなく写真を撮られましたし,一人は私がコスプレしてるんだからいつ撮られても構わないだろうと文句を言って来さえしてきました.どんな理由があっても私の同意は不必要だという彼の文句を聞いてとてもゲンナリしました.

JS:同様のシチュエーションに遭遇したのは何度ぐらいありましたか?

RG:ええと…3人が週末中私に付きまとってきました.彼らは私から5~10フィート(約1.5m~3m)離れたところをうろついていて,私が行く場所はどこでもついてきて1回10~20分,1日を通して何回も付きまとってきました.全体で20~30回,不快な思いをさせられたと思います.

JS:それらの状況のどれぐらいが同一人物によるものだったのでしょうか?

RG:おそらく,半分近くはそうですね.私につきまとっていた一人は実際に私の(*何人かと泊まっていた)部屋に招き入れられていて,彼に非常に失礼な言葉以外をどうやってかければいいのかわからなかったし,どうやってルームメイトたちに危険を感じていたと伝えればいいのかわからなかったです.衣装を着る時に助けが必要だったのですが,彼は不愉快なほどしつこく私の手助けをしようとしてきたのです.私が断って他の人に名指しで頼んでも何度もしつこく.

JS:コンボブレイカーのスタッフになにが起きたのか伝えましたか?

RG:正直に言えば.それらの件は多くの場合急な出来事だったので,なにをすれば良いのかわからなかったです.私はトーナメントオーガナイザーのRickに,ある催しの後に話しました.そして土曜日(*2日目)の夜,プールパーティーの後でビデオゲームを友人達と見ていました.そうしたらメチャクチャ酔っ払って,ふざけた感じの男がやってきたんです.彼は私を抱き上げて,10秒ほどの間,膝の間に引きこまれたままにされました.私はすぐ彼に「放して!」といったのですが,何度も何度も繰り返してようやく解放されました.

JS:それからなにが起きたのですか?

RG:私はパニックの発作を起こしたんです.なんとか落ち着かせようと努力したあと,セキュリティを探しに行きました.そのとき午前2時だったのですが,私は最終的にはRickのところに行って,事情を話し,彼は落ち着くための場所を与えてくれました.大丈夫になった後,会場で出会った,スカルガールズコミュニティのなかでも信頼していた別の女の子を探すことにしました.ですが,彼女は寝ていて私の電話には出なかったんです.私は自分の車の中で寝ようと考えていました.最終的にその女の子と一緒の部屋に泊まっている一人を見つけたので,彼をつかまえて(*その女性もいる)彼の部屋に入れてくれるよう頼みました.彼はとても親切で,私を部屋まで連れて行ってくれました.そして別の話題についておしゃべりしていて,落ち着く助けになりましたし,最終的に眠ることができたのです.

JS:次の日は大丈夫でしたか?

RG:はい.次の日はもっともっと良い日で,コミュニティのサポートをたくさん受けることができました.

JS:コミュニティのサポートと言いましたね.それはスカルガールズの人々ですか?それとももっと一般的な人々ですか?

RG:スカルガールズとRickですね.でもそれは個人的に関わっていた人が大半だったからです.だから私は他のコミュニティが非協力的だったなんて言うつもりはありません.単に私がわかるのが彼らだっただけなのです.

JS:彼らはあなたを落ち着かせて,快適に過ごさせるためになにをしたのでしょうか?

RG:何人かの人々は,私を脇に連れだして,「もし何か助けが必要なら,私を探してくれ.安全な場所を探すから」というようなことを言ってくれました.先述の女の子は大半の時間,私の側につきっきりで,継続的に私に大丈夫か確認してきてくれました.

JS:それらはイベントの残りを過ごす助けになりましたか?

RG:なりました.私は3日目,とても良い時間を過ごせました.

JS:これらの出来事はあなたにとって,(*格闘ゲームの)イベントに二度と来なくなるのに十分なものでしたか?

RG:最初はそうでした.でも3日目のあと,そしてRickが本当にこの件について尽力してくれたので,私は確実に戻ってくるつもりです.それに数ヶ月後にはこのコミュニティにより一層認知されているでしょうから,状況も変わってくるはずです.コミュニティにとって,他人ではなくメンバーとしてより認知されることでしょう.

JS:Rickが尽力してくれた件について,その晩どのように助けてくれたのでしょうか.

RG:私個人を助けてくれるだけでなく,Twitterで声明を出してくれました.私は彼がこのイベントを女性にとって安全なものにするために誠実に奮闘してくれているのを見ましたし,なにか事件が起きたとしても,危機を感じて出て行かざるを得なくなることもないことを知って元気づけられました.

JS:なにか特別にみんなに伝えたい事はありますか?

RG:このことから私が本当に伝えたいことは,物事の結果は自分に見えるところで必ずしも起きない.という認識だと思います.私は自分の不安をなんとかコントロールしようとし,そして土曜の夜(*2日目の夜)になにがあったか多くの人に知られてほしくありませんでした.多くの出来事について,私は非常に動揺していた,とは口に出しませんでしたが,それは人々から離れて対処するための時間を必要としたからです.

多くの人々はそのつもりはなかったのだろうし,多くの事例はとるに足らないことかもしれないことはわかっています.それでも,(*故意でなかったり,大したことないことであったとしても)それらに対処した結果相手がフラッシュバックや不安による発作を経験しないとは限らないのです.そしてそれを認識することが他人と関わっていく上では大切なのです.あなたは相手の過去を知り得ません.私はとても幸運なことに『本気』の危険には晒されませんでしたが,私はいまだにパーソナルスペースを侵されると過剰に反応してしまいますし,そのためにコミュニティを避けなきゃいけなくなるのもおかしいと思っています.

私は特別難しいことをお願いしているわけではありません.私が安全に感じるために私の後ろを固めて欲しいのではなく,単に手荒く対応されたり触られたくないだけなのです.私はひどく下品なジョーク(*本文ではrape joke)を聞きたいわけでも,コンボブレイカーのようなイベントに男目当てで来ている,とも思われたくもないのです.スカルガールズが素晴らしいゲームだから,格闘ゲームは最高だから,そして生でイベントを見るのは死ぬほど楽しいから,私はそこにいるのです.

Ravenと話した後,格闘ゲームコミュニティのポジティブな経験が受け取れる環境は決して普遍的でないことがはっきりした.私のこのイベントでのかけがえのない体験,少なくとも現在の経験は,参加しようとしている人みんなが受け取れるとは限らないのだ.このことに懸念を抱き,そして一方で同時にコンボブレイカーと格闘ゲームコミュニティの将来に希望を持ちながら,私はトーナメントオーガナイザーのRichard Thiherに先週末に起きた残念な出来事について訊くことにした.

JS:あるコスプレイヤーがコンボブレイカーで不適切な扱いを受けたと告白してくれました.コンボブレイカーの間,そういった報告を受けましたか?

Richard “TheHadou” Thiher(以下,RT):残念ながらその通りです.あるコスプレイヤーが侵害的な行為からの安全を求めて直接会いに来ました.彼女は見てわかるぐらい取り乱しており,落ち着くための場所が必要に見えました.そのため,我々は彼女が自分を取り戻すまで鍵のかかる部屋を提供したのです.

JS:そのコスプレイヤーは男に物理的に押さえつけられたと言っていました.その人物は特定できましたか?

RT:いいえ.イベントとしては正式に報告されたものにしか対応できません.我々もやった人間を指摘してもらえないと,教育したり,つまみ出したりする助けはとれないのです(不運にも今回のケースはこの通りでした).参加者のみなさんには我々に働きかけてなにか教えてくれることがなんであっても助けになるということです.

JS:この出来事は将来あなたがイベントを主催する上でなにか変えましたか?コミュニティのみんなの安全を確保するためになにか考えていることはありますか?

RT:イベントに関して言えば,物理的にも精神的にも安全だと感じてもらえるようなスタッフをなんとか増やす必要があるでしょう.もし可能なら,公式にセーフルームを設置したいとも思っています.同時に我々は事前の働きかけが必要になるでしょう.フロアスタッフや参加者に適切な行動を教える必要があります.コスプレは同意の印じゃない*5.

(*5:”Cosplay is not consent”とは,世界的にコスプレイヤーが楽しむ場が増えるにしたがって起きる暴力や侵害の問題に対して,コスプレイヤーの安全を確保する運動でもキーワードになっている言葉である.「コスプレしているからってあなたの行為に同意しているわけじゃない」という意味.)

JS:もし,セクシャル・ハラスメント行為でつかまった場合,どのような罰則があるのでしょうか?

RT:最低でも1年間の出禁になります.私は永続的な罰則は,よほどそれに値することをしない限り避けようと思っています.なぜなら,向上する選択肢がないと更生しないままになると考えているからです.

JS:私が話したコスプレイヤーは事件の後,最初はもう二度とイベントには来ないと考えていたことを教えてくれました.しかし,彼女はまた,あなたが助けてくれて,彼女のようなコミュニティメンバーのために安全な環境を提唱するのを見て,またイベントに来ようと考えていると言ってくれました.そのことを聞いてどう思いますか?

RT:トーナメントオーガナイザーとしては,私が協力したイベントによって彼女が最初そのような思いをしたことが残念でなりません.同時に残念なのが,そのように歓迎的な環境をつくるのに私自身の直接的な行動を必要としたことです.私は,我々のサブカルチャーがより良くなることを望み,期待しています.個人的にはやらなければならないことがまだまだあるということです.

JS:この件に関してなにか追加で言っておくことはありますか?

RT:今年のイベントでの働きが全て安全の話一色になるのは残念でならないです.強調しておきたいのは,安全の話がその他の話題のひとつになるのは構わないのです(*でもそれ一色で始終してしまうのは残念だという意味).コンボブレイカーの開催チームは人々に参加してもらい楽しんでもらうために,イベントを企画するのが主な目的です.ですが,今回のような出来事はこの目的とは真逆にあります.もし対話の場が持てるのなら,実際にないのは残念ですが,そういった物事に対応して対話を続けられるのに,と思います.

(※画像は全て元記事からの転載)


いかがでしたでしょうか.

問題提起的な側面が大きいので,必ずしもストレートに受け止めて欲しくて訳したわけではありません.ただ,示唆的な要素がたくさんあり,今後の格ゲーコミュニティにとって重要な話題だからこそ翻訳したのです.

このケースは「幸運にも」このような終わり方をしましたが,他人事ではないということは理解できると思います.

格闘ゲーム業界においては,特にアーケード文化は非常にホモソーシャルな側面が強く,このような文脈でのトラブルは過去に何度も耳にしたことがあります.ゲーム業界自体が 「写真を見ると野郎ばかりですが、シーンには差別があるんですか?」などと言われていたりしますが….

そして,トーナメントオーガナイザーのRichard氏も言っていますが,こういった事件やトラブルは主催者自身が出張るべきところもありますが,なによりコミュニティのメンバーひとりひとりの意識が重要になります.

e-sportsだなんだと盛り上がる向きもあるようですが,自分たちの楽しみの場所を守るために,いま一度こういった意識について考えてみるのも一興でしょう.

最終的には「スカルガールズが素晴らしいゲームだから,格闘ゲームは最高だから,そして生でイベントを見るのは死ぬほど楽しいから,私はそこにいるのです.」が全てだと思います.

誰でも引き入れればいいってものではありませんが,少なくとも来たがっている人に対して不要な嫌な思いをさせることが少なくなるよう,自戒をこめて締めたいと思います.

謎のQ&Aは訳しません

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