EVOの縁の下の力持ち アケコン改造屋たちについて学ぶ

今週,KOFXIVが発売されるということで盛り上がっております.

そんななか,来年のEVO種目に選ばれたらぜひEVOに行きたい,そう考えているプレイヤーさんも多いことでしょう.

そんなプレイヤーさんのために,今回はEVOでアーケードスティックを修理・改造してくれる「改造屋」集団についての記事を翻訳しました.アーケードスティックは電子機器ですので修理が必要になることもあります.しかし,そんなときに頼れる味方になってくれるのが彼ら「改造屋」なのです.

元記事:Learn About the Guys that Fix Your Arcade Sticks in this Candid Look at the Evo Modding Station

※ 画像は元記事より転載

EVOの企業ブース地帯の奥深く,そこにはいつもひっそりと静かに加工をしている集団がいる.毎年,彼らはEVOやその他のメジャーイベントに回路基板やレバー,ハンダゴテを持って集結している.他の企業たちはパーツ一式やTシャツ,アートワークなどを売っているのに対し,彼ら縁の下の力持ちたちは彼らの時間を売っている.売った時間でアーケードスティックを修理したり,より多くの機能をスティックに追加するために改造したりするのだ.

彼らはイベントの縁の下の力持ちだ.これらの改造屋(*修理屋)たち(ここSyoryuken.comの「技術」フォーラムに出入りしている人々のグループである)はイベントの前,途中,そして終わってからさえもプレイヤーのニーズに応えるために彼らは集っている.彼らはパーツや労働のためにそこそこの金額を要求するが,究極的には,改造する方法を知らなかったり,時間やリソースが足りなかったりする人々のために集うのだ.

今年は,私がブースをのぞいた時には,皆すでに忙しくしており,アーケードスティックが彼らの背後にうず高く積まれ,改造される時を待っていた.そして彼らはみな集中しており,雰囲気をにぎやかにするためにお互いに冗談を言い合っていた.全員,その仕事を楽しんでいるようだった.

彼らはお金を稼ぐために集まっているが,彼らをイベントに呼び続けているのは改造といった面を楽しむ事ができるコミュニティによる場合が多い.改造屋たちはオンラインで依頼を受けて手数料を取れば,コストを掛ける必要が無いのに,だ.John “DaRabidDuckie” Wade氏はウィスコンシン州の有名な改造屋であるが,彼が言うには,「私はEVOに行くつもりもなかったんです.私にとって毎年トーナメントに行く余裕はなくなって来ています.ここに来る航空券を取る余裕さえありませんでした.しかし,人々が私にコンタクトしてきて,私がEVOで行う仕事の手数料を前払いすると進言してきたのです.文字通りコミュニティが私の航空券と交通費とホテル代の半分を負担してくれたのです.そしてそれに報いるために仕事をたくさんしなければなりませんでしたが,私がここにいるのはコミュニティのためなのです.」

ラスベガス在住のVictor “Vicko” Ramirezは年間を通して大抵のメジャーイベントに参加しているが,彼が付け加えた.「私はここ(*の活動)で多くの友人を得た.私は旅行が好きで,飛行機で休むのも好きだ.楽しいし,すべて愉快な経験になりました.」

しかしながら,ある人々にとっては日常生活では経験できない楽しみのためでもある.Matthew Gummoは,なぜEVOに改造をしに来るのかを尋ねた時にこう答えた.「ここラスベガスにはGoldfishというスロットマシンがあるんです.そして毎年,このスロットの後継機があるんです.最初の年は,Goldfishでした.そして次の年にはGoldfish2に,次の年は第3弾になっていました.去年はParadise Fishingに出会ったんです.まさにGoldfishとは真逆のスロットだったのです.私はスティックを改造することで,スロットをするためのお金を稼いでいるのです.」

彼らは全員コミュニティを楽しみ,いろんな角度でイベントを楽しんでいるが,最も大きな犠牲のひとつを払っている.我々が当たり前のように考えている楽しみな部分,トーナメントで競うという楽しみを犠牲にしている.「私が改造のためにトーナメントに行き始めた時,トーナメントにも出ようとしていました.」そう,Gummoは語った.「でもトーナメントに出れば出るほど,改造する時間が少なくなって,私にとっては満足できなかったのです.そのため,プレイするとしても,サイドトーナメントに出る程度にしています.」

「私がトーナメントに出るのをやめることを決断したのはたしか2年前のことです.」そうRamirezは付け加えた.「去年は1年を通してたくさんのトーナメントに出ていたのに,今年はEVOにしか出ていません.私にとって,それらは時間とお金のムダでしかなく,間違いなくよりプロダクティブな改造に傾倒しているのです.」

これらのイベントでは彼らの仕事にいくらかの困難が伴う.中でも最も大きな課題は時間の制約である.「私にとっての(最も大きな課題は)睡眠時間の不足と私が去るまでに依頼者が皆満足できるようにするための全体的なプレッシャーですね」そうRamirezは語る.「なぜならトーナメントが終わって,一部のメンバーが飛行機に乗らねばならないときに,我々の改造に不満があるお客さんが現れる可能性があるからです.私はなんとか解決したので,イベントの最終日に夜引いて滞在することはなかったのですが.このため私は何度も飛行機を逃していますし,これは珍しいことではないのです.」

Gummoはユニークな改造で知られている.例えばOuya*1をケース内に搭載したアーケードスティックや,PS3に対応したV-Tech Smile*2のコントローラーなど.その彼が付け加えるには,「トーナメントイベントに来るときには,標準的な改造を好みます.ユニークな改造をするのは怖くありませんが,お金が欲しいし,滞在している間に出来る限り多くのアケコンを改造したいのです.」

(*1:OuyaはAndroid搭載のゲーム機.とてもサイズがコンパクトである.

*2:V-Tech社が出している児童用ゲーム機のこと.対象年齢3~6歳.)

とはいえ,これらの犠牲によってイベントのために適切に道具をチューニングして欲しいというコミュニティのニーズの巨大な穴が埋められ,トーナメントの進行に支障が出ないようにしている.GummoはEVOのようなイベントに改造屋がいることでトーナメントの進行がよりスムーズになると信じている.彼はこう語った.「トーナメントスティックを借りようとする人はさほどいませんし,一つのスティックだけを持ち歩くことができれば*3お客さんにとっては非常に楽になります.」

(*3:1つのアーケードスティックで複数のゲームハード間で対応できるように改造することを示していると思われる.)

「トーナメント主催者が我々を必要とする場面もあります.例えば,緊急の修理とか,そういったときに我々がいると悪い状況でもやりやすくすることができます.」そう,Wadeは付け加えた.「EVOは我々なしで運営できるでしょうか?間違いなくできます.しかしそういったケースでも我々がいることで良くなることもあるでしょう.」

しかし,今年起きた問題は,決勝戦で会場が変わり,他の業者も含めて予定よりも1日早く店じまいすることになったことだ.このことについて尋ねると,Wadeは言った.「正直に言うと大打撃でした.日曜日にはお客さんと話すことも出来なかったし,終わらせるために全部ホテルの部屋に引き上げねばならなかったのです.我々は改造を終わらせておいて欲しいたくさんのお客さんのために既に大変な状態でしたのですから.嬉しい悲鳴ですが.去年は,イベントが終わってからも2~3日滞在していたのです.仕事を終らせるためにホテルの部屋だったり,Vickoの家だったりにいました.今年もそういうことをしたいと思っています.」

私が彼らが楽しんでいるか尋ねた時,彼らはみんな時間と労力に釣り合うと同意した.Ramirezに至っては,次にブースに来るだけの勇気がある次世代の改造屋にアドバイスををしようとさえ言ってくれた.

「練習は自分のものでするんです.スムーズに習得できてないことをお客さんのスティックで練習してはいけません.古い電子回路や,コントローラー,無線装置など,今や必要のないものに触れることが出来ます.あなたのハンダゴテを熱して,扱いに慣れ,あなたが御しやすい温度帯を見つけ,たくさんの至らない部分をなくすことです.プロや副業として始める前にね.」

君が次にハンダゴテ片手にアーケードスティックに囲まれている集団を見かけたら,買い物の手を止めて,彼らと握手し,チップか飲み物を差し入れてあげて欲しい.彼ら無しには多くの人々が古い機器や壊れた機器を手に途方に暮れてしまうのだから.


いかがでしたでしょうか.

私も昔釣りで使ったリールのオーバーホールなどが趣味だったので,アーケードスティックを開けてカスタマイズすることには抵抗はなかったのですが,彼らはそれ以上の改造を施します.

敬意を表して”modder”を「改造屋」と訳しました.

さて,気になる価格ですが,文中にも出てきたVicko氏のVicko Modsによるとオンラインを介した修理の場合,

・PS4とPS3対応にする($140)

・Xbox Oneと360対応にする($140)

・一般的なアケコンをポッ拳対応にする($200)

(中略)

・USB部分の修理($50)

・その他の修理(応相談)

といった具合のようです.

EVO現地ではいくらになるか具体的な価格をまとめているところがなかったので,オンライン価格の引用になります.

アケコンの改造に対してはレギュレーションの問題や抵抗がある人もいらっしゃるとは思いますが,こういったサービスがあることを知っておくのも良いのではないでしょうか.

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