【翻訳記事】オロチナギ.com 1.10パッチはKOF XIVには果たして少々遅すぎたのだろうか

バージョン1.10版のKOF XIVがPlaystation Experienceで公開されるということで話題になっています。

それに関して、オロチナギ. comが誇る暴走論客、Gunsmith氏がまたまた熱い記事を書いていたので、突貫で翻訳しました。

内容も英語も激しく、読みづらかったので今回は解説を付けております。

元記事:Too little too late for #KOFXIV?

本日、SNKは改善されたグラフィックとともに、来たるver. 1.10パッチのアナウンスを行った。

この変更は素晴らしいが、新しいファンを獲得できるだろうか。実際、SNKができることは何もないだろう。何故なら彼らはKOF XIVについてKOFファンの話を聞くだろうが、それはおそらく聞く相手を間違っているのだ。

さて、KOF XIIIがリリースされた時に出てきた文句を見てみよう。これがSNKが気をつけねばならず、全ての文句に耳を傾けないで欲しい理由となるだろう。

「新しいキャラデザインは受け付けない。すべてのカラーも、ピンクのチカチカしたエフェクトも受け入れられない。たとえゲームプレイが面白いとしても、こんな形で大好きなKOFシリーズが虐殺されるのを見るのは心臓と目に悪すぎる。」

「『マーベルvsカプコン2』の方がいいグラフィックだった。あれは2001年に出たゲームだぞ。」

「セールになったら買うわ。私はどの格闘ゲームよりも2D格闘ゲームを愛しているけれど、このゲームは見た感じハードすぎる。私は『ストリートファイターIV』でもそんなに上手いプレイヤーじゃない。KOF XIIIは『ストリートファイターⅢ 3rd Strike』の様に見えて私の入力テクでは追いつけそうにない。」

多くのハードコアなファンたちはKOF XIIIの見た目にもゲーム部分にもとても批判的だった。ある者は全くめくりが見えないと述べ、またある者はジャンプ攻撃の後いつ着地するのか感じられないと述べた。他の者達はすぐに2002がいつだって最高のゲームだ、と叫び声を上げていた。

そして今日、一部はその意見を変えてKOF XIIIを愛するようになり、またさらに一部は変えなかった。同様にKOF XIVには違和感があるようにみえる、長い距離の前転やめくりの問題などの要素は確かにある。そしてそうすることで古いプレイヤーも対応できるという…。これらの要素は2016年の「未来」においても激しく批判と、糾弾に再び引きずり込まれるべきだろうか?古くからのプレイヤーにも受け入れられるよう調整することが悪いことだろうか?調査では多くのプレイヤーが25~35歳(*すなわち古くからのプレイヤー)ではなかったのだろうか。

調査結果に目を向けると、KOF XIVを友人に紹介するときの最大の懸念は、友人らが単に格闘ゲームが嫌いだということだった。2番目の理由はグラフィックだ。これについてはゲームがお披露目されてからとてもポピュラーな文句だった。しかし、ゲームがリリースされた現在、グラフィックは影響するのだろうか。KOFに移ってきたカジュアルプレイヤーたちは、今や別のゲームをプレイしているか、あるいはストリートファイターVに戻ってユリアンをチェックしているかもしれない。このことは主な議論の一つ、DLCの議論へとつながる。

DLCに関して、ファンは断固として、既にディスクに組み込まれているDLCに大枚をはたく気はないと突っぱね、ボイコットやその他の手段で脅していた。そしてSNKはこれを聞き入れた。その結果、50体のキャラが入ったディスクと2つぽっちのDLCスキンのみになってしまったが、ファンが欲しかったのはこれだったのだろうか。あなたが予想したのはDLCキャラだったことだろう。公平のために言えば、ある人々は単にもっとコスチュームと色を欲しがっただけだった。しかしながら、これらの要素はゲームのシェアを拡大するものではない。

一方で、ストVのプレイヤーたちはすさまじく酷いリリース版と地獄のような日々を過ごし、プロツアーDLCに「大枚をはたいて」きた。全ての大騒ぎの後、ストVは帳尻を合わせ、ファンはみな満足した。しかし、ランクマッチで戦う相手がいないプレイヤーもいる。これは大騒ぎのダメージによるものだ。人々がストVを買うことについて話す時、彼らが覚えているウワサにすぐ飛びついてしまう。それらが既に解決されたものだとしても。KOF XIVについても同様だ。

「オンラインは誰もいないよ」そうある人がストVについて言う。しかし、このファンはランクマッチについて言っていたのだ!おそらく、彼は他にユーザーがいない地域に住んでいたり、人がいない時間にランクマに行っていたり、あるいはシステムが同ランク帯の相手を見つけられなかったりしていて、本来オンラインは問題ないはずだが、これが波及効果を引き起こす。人間はすぐに自分が見聞きしたものだけを信じる(ヒラリー・クリントンはこのことをよく知っているはずだ)。これらの現象は『ギルティギアXrd』や『ブレイブルーCP』、そしてKOF XIVでも起きている。

そしてあたかも真実のようになる。ヨーロッパの木曜日の夜には必ずしも何ダースもロビーが立っているわけではないが、設定が「どの地域でもOK」になっているなら、すぐに部屋が埋まってしまうというのに。ランクマッチとカジュアルマッチは完全に別物だ。以前も述べたように、カジュアルプレイヤーはストーリーモードをコンプリートし、いくらかのアンロックを達成し、トロフィーをいくつか集め、楽しくオンラインを過ごしたら、すぐにどこか別のところに行ってしまう。彼らを呼び戻す別のところへ。KOF XIVにはこの呼び戻す要素がない。ファンがそう望んだためシーズンパスはなく、SNKはグラフィックのレベルの質を落としてでも50体ものキャラを入れることにした(そしてそれは賢い選択でもあった)。呼び戻す要素こそが彼らがいま直す必要のある要素であり、そうでないなら開発をやめるのと同じようなことだ。より年長のファンはプレイする時間さえないとしても、コスチュームがあると喜ぶだろう。それほどまでにSNKは成功していないのだろうか?彼らにe-sportsは早すぎたのだろうか?SNKは世界選手権を開こうとしているが、いまだにどういう仕組なのか、どの国が参加するのか等々わかっていない。彼らがやらねばならないことはたくさんあるはずだ。アークシステムワークスの全国大会(*アークレボ?)はXrdで違いを見せたのだろうか*1?たくさんのお金がカプコンプロツアーに流れ、プレイヤー層を焼きだしうる中*2でカプコンの成否が他のメーカーが進むべき道筋を決めることになるだろう。もし、カプコンがe-sportsに対する恐ろしいスタートから方針を変えられるなら、全ての格闘ゲーム関係者が勝者となるだろう。それとも、SNKは二番手に座り、後追いに集中するのだろうか。

*1:この文はほぼ原文のまま訳しているが、いまいち意図が伝わらない英文となっている。おそらく、「アークはXrdをe-sports路線にせずにやってるだろう」という意味なのだろう。

*2:英語が汚くてプレイヤー層がカプコンのプレイヤー層なのか、格闘ゲーム全体のプレイヤー層なのか判断がつかなかったが、ここでは前者で解釈している。

今回のグラフィックアップデートについては、彼らは正しい方向に進んでいるように見える。人々を遊ばせ続けるDLC要素と、あなたたちプレイヤーのサポートがあればSNKは成功できる。もし、KOF XIVについて気に入らないところがあるとすれば、KOF XIIIが出た時に起きたことを思い出して欲しい。ただし、それは何でも受け入れられるということではないがね。

(後略)


毎度激しいことでおなじみのオロチナギ.com管理人のGunsmith氏による記事でした。

内容が色々詰め込まれてる上に英語が汚かったため、単なる訳ではうまく伝わっているか心配なので今回は個人的な解説を付録します。

大きく分けると、「注意すべき文句」と「SNKの方針」について語られています。

「注意すべき文句」的な視点としては、グラフィック向上は素晴らしいが、直接的に新しいプレイヤーを増やすことにはつながらないかもしれないことについて触れています。これはいくら改善してもKOF XIVに関する初期の悪評が新規プレイヤーを遠ざけてしまうからだと言われています。実際に、初期の悪評に脅かされ続けているとしてストVの例が挙がっています。こういった文句には妥当な批判も含まれるのでしょうが、同時に、言っても意味がない文句や、認識違いも多々あると本文では触れられています。具体的にKOF XIIIが出たときにも、後から見れば他愛のないことに文句を言っていた例が紹介されています。また、KOF XIVでは古くからのユーザーにフレンドリーな機能があり、これにも文句が付けられていますがこの点について、Gunsmith氏は一斉調査からメインでプレイするのが25~35歳の年長プレイヤー*3中心であることから彼らにフレンドリーな機能をつけることには合理性がある、と言っています。

(*3:10~20年選手がザラに居る日本の格ゲー界の場合は特殊で、相対的には「年長」でもプレイ年齢的にはそういう扱いではないかもしれませんが、20代後半からガンガン反応が落ちてゲームをしなくなる所も世界的に見れば一杯あり、彼らは「若者」と比較せずともプレイ内容的に「年長」プレイヤーでもあります。)

さらに記事中で触れられている、ネット対戦を元にした事実誤認についても、KOF XIV発売後によくみられたものであります。ランクマッチとカジュアルマッチとの違いだけでなく、例えばうまく接続できない、あるいは対戦相手とマッチングしない、といった物事について、どこからどこまでがソフトの問題で、どこからがハードの問題、あるいはPSNの問題か判断がつかない・知識がないなどにより、「うまくつながらない」→「KOF XIVのネット対戦はクソ」のような意見が多々見られたりもしていました。これはもちろん、メーカー側の不備もありますが、PS4の格闘ゲームの多くがリリース直後にネット対戦になにかしら問題を抱えており、その都度修正されてきたことはもっと知られておくべきだと思います。逆に言えば、KOF XIVでPS4を購入した方が多かったことの査証でもあるのですが…。

こういった声の全てを、プレイヤーも、SNKも聞く必要はない、そうGunsmith氏は指摘しています。「消費者教育」的な視点もある内容であります。

一方「SNKの方針」については、カプコンの“恐ろしい”e-sports路線への後追いはやめて、カジュアルプレイヤー(KOF一斉調査でも多くの回答者はカジュアルプレイヤーであることが示されていました)向けに商売するべきだ、という提案がなされてます。特に戻ってくる理由となるようなDLCの欠如が指摘されています。DLCは追加の購入物であると言うだけでなく、様々なゲームでなされているように離れていた層を引っ張るための措置であるという側面もあるからだと。DLCキャラの販売を行わない英断を決めたSNKとしては気の毒な話ではありますが…。(とはいえ、DLCキャラは強くても弱くても文句が出るので英断だったのは間違いないです。)

この点については、今回のグラフィックの改善だけでなく、細かな調整でゲーム的にケアを続けている姿勢を見せているところは評価するべきだと思います。また、「e-sportsサポートプログラム」を提案するなど、継続的なコミュニティ支援を行ってもらえるのは大変ありがたいところです。ただ記事内ではe-sportsに関して、Gunsmith氏の理論に一部飛躍が見られます。というのも、この記事の前に「コミュニティのキャパを超えてまでe-sportsは拡大しなきゃいけないの?」という提案を別の記事で行っているからでもあります。もちろん、色々とすり減らしながら世界中をサーキットさせられ、あげく目無しになった一般プレイヤーは完全に観客に回るか白けるかの二択になっている某プロツアー制については私も疑問を持ちます。

ともあれ、リピーターを増やせるようにSNKが尽力しているのは大変ありがたいので、Gunsmith氏が提案するように、カジュアルプレイヤーが戻って来やすいフックを作ることには意義はありそうです。本文では触れられていませんが、カジュアルプレイヤーが戻って来やすくすることで、新たなプレイヤーが参入するときに「間違った相手に聞く」可能性も多少下がるのではないかと個人的には思っています。

結論として、タイトルに「少々遅すぎた」と入っているにも関わらず、全然遅くない、まだまだこれからに期待、というような内容になっています。議論の尽きない話題だと思いますが、少なくともGunsmith氏の記事については以上のようにまとめられるのではないでしょうか。

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