【翻訳記事】Core-A GamingのGerald Lee氏が語る韓国格ゲ―シーン

こちらでも何度も記事(その1その2その3)にさせてもらってます、鋭い切り口と豊富な知識で格闘ゲームのアレコレを議論するCore-A Gamingさん、その「中の人」であるGerald Lee氏のインタビューがShoryuken.comにて記事にされていました。

5日ほど前のインタビューかつ、ストリートファイターコミュニティに関する記事ながら、これは訳さずにはいられませんでした。バタバタで訳して他サイトさんノーチェックですので、被っていたら申し訳ありません。

Geraldさんの写真については、是非下記リンクの元記事でチェックしてみてください。

元記事:The State of the Korean FGC: Shoryuken Interviews Core-A Gaming’s Gerald Lee

もし、ここ数年、Youtubeにおける格闘ゲームメディアをチェックしていたなら、ほぼ必ずCore-A Gamingの動画に出会っているはずだ。韓国格闘ゲーム界の情報から格闘ゲームに関する分析、そして韓国のトッププレイヤーのインタビューなど、Core-A Gamingは格闘ゲームに関連するほぼ全てのトピックをカバーしている。シーンにおける主たる話題を、激しいユーモアとネットネタを組み合わせながらユニークに捉えており、C0re-A Gamingのチャンネルは非常に短期間で人気を博した。

先日、私は動画のナレーションを行っているGerald “mintcheerios” Lee氏と話す機会を得た。最も主張的で知性的な格闘ゲームメディアであるCore-A Gamingにおいて、彼は韓国格闘ゲームコミュニティの向かう先についてたくさんの意見を持っている。そして、それがコンテンツを作ることになった最初の動機だそうだ。

Corey “Missing Person” Lanier(*記事の執筆者。以下「聞き手」で表記):

Geraldさん、ここ1年半であなたが公開したクオリティの高いコンテンツによって、あなたは格闘ゲームコミュニティにおいて確固たる存在となっています。コミュニティではほぼ無名だったのに、ここまで有名になった原動力はなんだったのでしょうか。

Gerald “mintcheerios” Lee(*以下「Gerald」で表記)

「一番大切な要素のひとつがHyounoo “Drakefang” Sungがソウルに『Arcade Stream』(*以下、『アーケード・ストリーム』)というバーを開いて、トッププレイヤーが毎週、あるいは毎月の配信イベントに来てプレイする場になったことだ。アーケード・ストリームはダーツバーでもあり、フードサービスのある普通のバーでもあった。オープンしたことで、今までとは異なるやり方で韓国格闘ゲームコミュニティをカバーできるチャンスとなった。たくさんのトッププレイヤーが来店し、ソウルでたくさんのイベントを開いていて、そういった状態は誰も実現できていなかった。私はそれがいい機会だと思ったし、それがCore-A Gamingチャンネルの始まりだったんだ。(※2016年11月の段階で、『Arcade Stream』は『Dart Stream』と名を変え、完全にダーツバーとなっている)

その後、格闘ゲームプレイヤーたちとたくさん会話していたこともあって、分析動画を投稿し始めた。それらの会話の多くは興味深いもので、それを動画エッセイのフォーマットにすることで何が起きているのか見せるのが良いと考えたんだ。」

聞き手:アーケード・ストリームの栄枯盛衰は韓国コミュニティの将来にどういう影響があったと思いますか?

Gerald「先程も触れたように、チャンネルを始めた理由はアーケード・ストリームというローカルのいわばゲームセンターをサポートするためだった。私の動画を最後まで観ればわかるが、アーケード・ストリームへのリンクが貼ってあったんだ。もちろん、格闘ゲームをプレイできる場があることは大切だし、ストリートファイターは韓国のゲームセンターには実際なかったわけだから。確かに一部には『ストリートファイター4』の筐体はおいてあったけど、それらも撤去されてしまった。集まれる場所は他にもいくつかあったけれども、それらはストリートファイター専用ではないし、毎週あるわけでもなく、配信もなかったんだ。

もちろん、近年アーケードを経営するのが難しいのはわかっている。それでも、シーン、人々が集まってゲームできる場があることは重要なんだ。アーケード・ストリームを失ったことには一種の喪失感を覚えたけれど、まだ終わったとは思っていない。そのような場に関していくつか案はあるのだけれど、実現するには最初のきっかけが必要なんだ。私はプレイヤーたちを再び集めたいんだ。プレイヤーの行き場は多くないから。」

聞き手:韓国のストリートファイターコミュニティにとって、プレイする場所なしでは困難があるのでしょうか?

Gerald「良い要素としては、韓国のインターネットは本当に優秀だということがある。最近ツイートしたが、私のところはインターネット接続状況は30ドルで上下100mbps、pingも1msと良好なんだ。前途有望な韓国のストリートファイタープレイヤーたち、NL*1やXYZZY*2はソウルからとても遠いところに住んでおり、腕を磨くのにネット対戦に頼っている。個人的にはカプコンはオンライン重視にする、という正しい方向に進んでいると思う。もちろん、まだ直して欲しい不具合はあるけれども、そのうち改善されると確信している。」

(*1:韓国の強豪リュウ使い。2016年のシンガポール開催のSEAMや、Canada Cupなどで活躍。
 *2:韓国の強豪バーディー使い。同じく、SEAMやCanada Cupで活躍。昨年、大阪CROSS-UPで行われた日韓オンライン交流戦では、キンドー氏のララに負けるまで上位プレイヤー相手に連勝を積み重ね続けた。)

聞き手:NLやXYZZYらの(*ストリートファイターへの)移行は彼らの助けになっている、あるいは韓国のシーンを盛り上げる助けになっていると思いますか?

Gerald「私は彼らのようなプレイヤー、特にNLはKOFのプレイヤーとして韓国では有名で、テレビに出ていたこともあるが、そんなプレイヤーがいることでストリートファイターにより注目を集めてくれると考えている。驚くべきこととして、私の甥は鉄拳プレイヤーなのだが、NLがスト5をやっているというのを聞いて、スト5を触り始めたんだ。これらのプレイヤーが別のゲームに挑戦する姿は、自分もやってみようと思わせるんだ。

これは本当で、プーンコ*3の鉄拳7におけるものすごい豪鬼を見て、私も鉄拳をやりたくなったんだ。もし家庭用版が出たらもっと時間を割こうと思っているところだ。」

(*3:ストリートファイター4時代から名の知られたプレイヤー。その穏やかな佇まいと裏腹の豪腕プレイとエキセントリックな脱衣パフォーマンスで有名。EVO2011 ストリートファイター部門準優勝、EVO2016 鉄拳7FR 3位入賞など実績も多数。前述の日韓戦交流戦で同じくキンドー氏のララと死闘を繰り広げたことも一部では有名。

聞き手:韓国において鉄拳とKOFがもっとも人気なゲームで、ストリートファイターはその市場においては新参だけど、他のゲームのプレイヤーはストリートファイターの発展とカプコン・プロツアーに対して関心を払っているのでしょうか?

Gerald「個人的には勢いはちょっと衰えたと思っている。発売された当初は、強くプッシュされていたので。龍山(*ヨンサン)、韓国最大の電気街にも大きな広告が打たれていたぐらいだ。いまは沈静化し始めていると思う。でも、これまで見たことがなかった新規参入者も、まだまだたくさんいる。韓国ではスト2の頃より大きくなっていると思う。そして成長してはいるけれど、巨大ではない。それでも、格段に知られるようになった。eスポーツの分野ではMOBAゲームのレベルではないにしても、いまだに安定して継続している。」

聞き手:韓国の新しいプレイヤーについて注目すべき選手を教えてもらえますか?

Gerald「彼らの多くはオンライン・プレイヤー(*原文では『オンライン・ウォーリアー』(オンライン戦士の意)表記)だけど、ローカルのトーナメントにも姿を見せている。また、いいオンライン環境があるので、韓国や日本の強豪プレイヤーと少ないラグで戦うことができているんだ。

名前を出すとすると、Verlorenを挙げたい。彼はSEAMのアマチュア大会で優勝(*格ゲーチェッカーさんの大会結果へリンク)し、カナダカップでも結果を出した(*同じく格ゲーチェッカーさんへリンク。スト5 3on3部門優勝)。彼のキャミィはすごい。また、Saveという名の固いダルシム使いもいる。

彼らはよくやっているが、成功するかどうかはどれだけ真剣にゲームに向き合うかにかかってる。また、個人的に考える彼らに必要なもののひとつはサポートだ。Infiltrationやプーンコのようなトッププレイヤーも、スト4時代にr/Kappa*4のサポートを受けていた。最近ではXYZZYがサポートしてもらった。しかし、このことはこれらのプレイヤーが遠征やプレイをスポンサードしてもらえるほど有名になるのが困難だという事実を示している。そして、そのためにプレイのレベルの高さにも関わらず、カプコンカップに参加するのが難しくなる。」

(*4:英語圏の格闘ゲーム掲示板によるコミュニティ。サポート企画として、ファンディングによる選手への旅費の補助等が行われた。日本人選手も同様に支援を受けたケースが複数ある。)

聞き手:韓国には外国人の移住者*5がいて、ストリートファイターをプレイしています。彼らは韓国格闘ゲームコミュニティの助けになると思いますか?

(*5:原文では”expat = expatriate”が使われている。この単語は「移民」を示す”immigrant”とは異なり、ヨーロッパ系や先進国からの移住者(特に高度人材)に対して使用されがちなので、暗にそのニュアンスが含まれている可能性も考えられる。)

Gerald「必ずしもならないと思う。外国人と韓国人とは言葉の壁によって付き合わないことが多いんだ。もちろん、トーナメントで出会ったときは仲良くなるのだけど。

でも彼らは韓国の格闘ゲームシーンで間違いなく存在感を示している。もし韓国のトーナメントに参加したのなら、外国人がいることを期待していい。私がストリートファイターで好きな点は国際的だというところなんだ。」

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